アレアde食育 vol.25 | アレア品川公式ホームページ

美味しい館。アレア品川の【食育】発信！旬の野菜でプチ薬膳

薬膳の視点から考える、
体にいい食材の組み合わせ

薬膳と聞くとちょっと難しそう、味が独特そう、食費が高そう……と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、身近な食材の組み合わせ次第で、薬膳をおいしく簡単に暮らしに取り入れることができるのです。

薬膳は、
身の周りのものから始められる

そもそも薬膳とは、どのようなものでしょうか？
薬膳とは、中国の伝統医学に基づいた食事のことで、季節やその日の体調に合わせて食べものを選び、体を内側から整えていこうとする思想です。

喉が渇いて脱水気味になったり、熱がこもって熱中症になったり……。その点で、夏野菜は素晴らしい機能をもっています。トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなど、夏が旬の野菜には実のなるものが多く、水分を豊富に含んでいるという特徴があります。夏野菜には、体に水分を与え、こもった熱を取り除いてくれる作用があるのです。しかし、どんなに体にいいものであっても、摂りすぎはNGです。体を冷やす効果のある「陰」の野菜を食べすぎると、今度は胃腸が底冷えしてしまい、かえって具合が悪くなってしまいます。自分の体調に合わせ、適量の摂取を心がけていきましょう。

暑さに負けない
オススメの野菜は？

夏から秋にかけての暑い毎日。この時期は、水分調節と体温調節が特に難しくなる季節です。

薬味を使えば、
夏の冷え対策にも◎

かつての日本人は、川や井戸の水で冷やした旬の野菜を食べながら、炎天下の暑さを凌いでいました。

ところが、現代の新たな問題として、冷房やコールドドリンクによる夏の冷えも無視できないものになっています。冷房に慣れると汗をかけなくなってしまい、体のむくみに繋がります。また、汗をかけないことで熱を放出できず、体温調節の機能が上手くはたらかなくなってしまいます。そのため、冷えすぎに注意することも重要な観点です。冷えすぎを防止するためには、大葉や生姜、みょうが、ネギなどの辛みのある野菜を添えるのがおすすめです。辛み成分のある薬味には、体を温める作用があるため、冷え性や風邪気味の人にもうってつけです。

抗酸化物質で
アンチエイジング！

夏の強い紫外線から身を守るため、色の濃い夏野菜には「抗酸化物質」と呼ばれる成分が豊富に含まれています。

例えば、トマトにはリコペン、なすにはナスニン、とうもろこしにはルテインなど。抗酸化物質は体内の過剰な活性酸素を除去して、細胞へのダメージを防ぎます。そのため、老化防止や美肌への効果が期待できるといわれており、美容と健康のためにとても大切な栄養素の一つです。ここでおすすめの食べ合わせが、サーモンやエビ、カニなどです。これらに共通する赤色の色素はアスタキサンチンといい、同じく強い抗酸化作用をもっています。抗酸化の相乗効果が期待でき、なおかつ野菜をおいしく召し上がれるイチオシの組み合わせです。

なすとえのき茸の
和えもの

なすは薄切りで塩もみ、えのき茸は3cmに切り茹で、大葉は千切りに。水気を絞ったなす・えのき茸・大葉をポン酢で和える。

【材料】　（2人分）
なす 1本/ えのき茸 1100g/ 大葉 5枚/ ポン酢大さじ2/ 塩小さじ1/2
とうもろこしと桜えびの
焼きおにぎり

バター醤油で炒めたとうもろこし・ごはん・いりごま・桜えびを混ぜ合わせ、焼き目をつけて大葉にのせる。お茶漬けにしても◎

【材料】　（3個分）
とうもろこし 100g/ 桜えび 5g/ ごはん 300g/ 醤油小さじ1/ バター 8g/ いりごま小さじ2/ 大葉 3枚
ゴーヤの肉詰め

豚ひき肉・玉ねぎ・溶き卵・パン粉・塩胡椒を混ぜ合わせ、塩水に10分さらした1cm幅のゴーヤに詰める。片栗粉をまぶし両面に焼き色をつけ、弱火で4分蒸し焼き。皿にトマトと煮立たせたソースを添えていただく。

【材料】（2人分）
ゴーヤ1本/ 豚ひき肉 100g/ 玉ねぎみじん切り 1/6個/ 卵 1/2個/ パン粉大さじ1/ 塩胡椒少々/ 片栗粉大さじ1/ こめ油小さじ1/ 薄切りトマト 1/2個/ 合わせソース（醤油大さじ1、砂糖大さじ 1/2、みりん小さじ2、酒小さじ2、おろしニンニク6g）
なすのポタージュスープ

バターで炒めた玉ねぎとなすを、コンソメと水で煮る。柔らかくなったら牛乳と一緒にミキサーへ。塩コショウで味を整え、仕上げにパセリを散らす。

【材料】（2人分）
なす 1本/ 玉ねぎ 100g/ バター 15g/ チキンコンソメ 1個/ 水400cc/ 牛乳100cc/ 塩胡椒少々/ パセリ適量