アレアde食育

~痩せすぎ・太りすぎには要注意!~体をまもる、適度な“脂肪と筋肉”。

多くの人が励んでいるダイエットですが、“痩せすぎ”によって起こる弊害をご存知ですか?脂肪や筋肉が少な過ぎると、体にはさまざまな悪影響があります。もちろん“太りすぎ”にもさまざまなキケンが…。今回は、そんな“痩せすぎ・太りすぎによる弊害”と、それに対抗する“筋肉”の大切さについてお話します。


Anti Aging

適度な脂肪と大切な筋肉。

脂肪は少な過ぎても多過ぎてもダメ。

スラリとした細い体に憧れダイエットに励む人も多いですね。しかし、過剰な食事制限などの間違ったダイエットは、必要以上に脂肪を落とし、さらに筋肉まで減少させる原因になります。脂肪や筋肉が十分にないと体にはさまざまな弊害が起こるので、要注意です。例えば、脂肪が少ないと冷えや免疫力の低下を招きます。なぜなら脂肪は体温を保持する働きを持つからです。またエネルギーを貯蔵する働き、内臓を正しい位置に保つ働き、衝撃を和らげる働き(転んだりした時などの衝撃を吸収し骨折や内臓の損傷を防ぐ)などもあります。脂肪というと厄介なイメージが大きいかもしれませんが、実はこのように重要な働きをも担っているのです。

もちろん、太り過ぎも良いわけはなく…大事なのは適度な脂肪の量を維持すること。その目安として、ぜひ「BMI」を知っておきましょう。BMIは体重と身長の関係から算出される、肥満度を表す体格指数で、「体重kg ÷(身長m)²」により求められます。目標とするBMIは次の通り。
・18~49歳…18・5~24・9
・50~69歳…20・0~24・9
・70歳以上…21・5~24・9
※日本人の食事摂取基準(2015)より
ぜひ、このBMIを活用して適度な体重を維持しましょう。

脂肪が多過ぎると起こるキケンとは…?

太り過ぎによる弊害ももちろんあります。例えば、肥満と過食の悪循環をご存知ですか?通常は、食事中にレプチン(「エネルギーはもう十分だよ」というメッセージを運ぶメッセージ物質)が脂肪組織から出され、血液に乗って脳まで届きます。しかし脂肪が多過ぎると、脂肪に邪魔されて脳までメッセージが届かずに過食が起こり、さらなる肥満に…といった繰り返しが起こってしまうのです。

また、「TNFα(ティーエヌエフアルファ)」という物質にも注意が必要。TNFαは脂肪が増え過ぎると分泌されやすくなるメッセージ物質で、困ったことに、免疫細胞の過剰反応を誘発してしまいます。免疫細胞が敵ではないコレステロールを大食してしまい、その結果動脈硬化などを起こして心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・腎臓病等につながることも分かってきました。“肥満は万病のもと”と言われる由縁といえましょう。痩せ過ぎ同様、太り過ぎにも十分に気を付けたいものです。

脂肪の増え過ぎ〟には筋肉で対抗!

脂肪の増え過ぎにより分泌されるTNFαを紹介しましたが、このTNFαによる弊害を抑えてくれるものがあります。それは、筋肉です。筋肉から出されるメッセージ物質は色々あり総称して「マイオカイン」と呼ばれますが、その中の一つ 「IL―6(インターロイキン6)」という物質に、先ほど説明した免疫細胞の暴走を鎮める作用があると考えられているのです (IL―6は運動中にのみ放出されます)。
また、筋肉は効率の良いエネルギー消費(=脂肪の減少)に欠かせません。私たちは体重の約40%の筋肉を持っていると言われていますが、体を動かす時に、その筋肉が大量のエネルギーを使います。この大量のエネルギー消費により、過剰な脂肪がエネルギー源として使われるのです。筋肉は、ただ体を動かすための組織なのではなく、とても重要な役割を持った臓器といえます。

では、適度な筋肉を維持するにはどうすればよいのか?まずは、体を動かすことです。筋肉は体を動かさないと減っていく一方。とくに下肢の筋肉は落ちやすいので、気が付いたら歩けなかった!ということも。ウォーキングやスクワットなど下半身を動かす運動を意識しましょう。筋肉づくりは週に2~3回が理想ですが、自分の体と相談しながら無理なく続けられる習慣をつけてみてください。そしてやはり、食事も大切。たんぱく質は筋肉を作る元になるので、お肉やお魚などからしっかり摂取しましょう。もちろん食事はバランスが重要なので、他の栄養素もきちんと摂りながら自分の生涯の健康のために良い食生活を心掛けてください。今回は、痩せ過ぎ・太り過ぎが引き起こす弊害と筋肉の大切さについて紹介しました。ぜひ適度な運動と正しい食生活で、この冬も健やかに乗り切りましょう!

アレアde食育 column 健康運動指導士からの美活レッスン

~自分に合った体の動かし方を知ろう~
“自分のバランス”を大切に。

家の中にこもってしまいがちな冬ですが、そんな寒い季節にこそ運動をして体を温めたいもの。でも、皆さんは“自分に合った運動バランス”を知っていますか?これを知れば、より自分にとってプラスとなる運動習慣が身につき、より健やかな毎日を送れますよ。

健康づくりには、体を動かして適度な筋力をつけることがとても重要です。とくに下肢の筋肉は衰えやすいので、日頃から歩くことを意識するなど、下半身を使った運動は大切になります。しかし、もっと大切なのは、“自分なりのバランス”を知ること。この“バランス”には、さまざまな意味があります。自分の体に合った筋肉と脂肪のバランス、自分にとってちょうど良い運動の仕方や運動量のバランス、自分の生活に無理なく取り入れられる運動頻度のバランスなど…。これらのバランスを考えずに、「もっと筋肉をつけたい」「もっと脂肪を減らしたい」「もっと運動量を増やしたい」「もっと毎日体を動かしたい」など、ただがむしゃらに運動を行っても、それは自分にとってプラスになる習慣ではない可能性があります。人によって必要な筋力や適度な運動量、続けやすい運動の取り入れ方などは違うので、色々な意味で自分に合った、“ちょうどいい運動”を知ることが大切です。そしてそのためには、やはり実際に体を動かしながら、自分の体にしっかり耳を傾けること。そうすることで、どれぐらいの運動をどのように継続すれば自分の体が調子良いのか…つまり“自分に適した運動バランス”というのが見えてくるはずです。
この冬は、ぜひ自分の体や生活スタイルに合った運動バランスを知り、より自分にとってプラスとなる運動習慣を見つけてみてください。自分なりの“ちょうどいい運動”で、寒い冬を元気に乗り切りましょう!


アレアde食育Pick Up

寒い冬は、体の中から温まるお鍋が美味しい季節。お肉に野菜に、さまざまな食材を摂れるのも魅力です!今回は、本場中国の本格薬膳火鍋を提供する「小肥羊」から、火鍋をメインに楽しめる忘年会プランをお届けします。

漢方食材たっぷりの薬膳火鍋で体ポカポカ!
“小肥羊コース

●忘新年会コース(期間限定11/1~1/31)
 飲み放題付5,000円(税込)料理のみ3,500円(税込)

臭みのないラム肉と鶏肉を、麻辣/白湯の2種類のスープで。ラム肉は、体の中を温めてくれる寒い冬にうれしい作用があります。スープには、医学専門家・中華栄養師の指導で精選した数十種の漢方食材を配合。世界に数名の「鍋師」による秘伝の味をぜひご堪能あれ!

<コース内容>

【前菜】ピータン豆腐のさっぱりサラダ
【一品料理】黒酢酢豚
【火鍋】白湯/麻辣
【お肉】ラム肉/鶏肉
【野菜盛り】
白菜/小松菜/春雨/かぼちゃ/紅心大根/
ヤングコーン/枝豆豆腐
【きのこ盛り】エリンギ/舞茸/ブラウンえのき/山伏茸/木耳
【海鮮盛り】タコしゃぶ/カレイ
【〆】火鍋チーズリゾットor中華麺
【デザート】

※4名様以上〜のコースとなります。
※完全予約制(前日までの予約で対応)
※一部食材が変更となる可能性がございます。予めご了承下さい。

薬膳火鍋
“小肥羊コース

本場・中国の本格的な火鍋が楽しめる小肥羊。火鍋のスープには、大蒜(にんにく)、棗(なつめ)、枸杞の実(くこのみ)、良姜(りょうきょう)、党参(とうじん)、龍眼(りゅうがん)など数十種の漢方食材を贅沢に配合!それにより、美肌や血行促進、滋養強壮、老化予防などさまざまな健康・美容効果が期待できる薬膳火鍋に仕上げています。この冬は、小肥羊の本格薬膳火鍋で元気とキレイをチャージしませんか?

忘新年会コースをご利用いただいたお客様に限り、ご利用人数×1,000円分の金券プレゼント!

小肥羊のココが魅力!

・臭みがなくて食べやすい絶品ラム肉!
・門外不出の秘伝スープは体よろこぶ漢方食材たっぷり!
・7種のハイボールに紹興酒、果実酒と飲み放題の種類が豊富!

小肥羊品川店

》店舗詳細ページ


協力 ● 花の集い・健康コンシェルジュの会

花の集い・健康コンシェルジュの会は、医学博士、保健学博士、薬剤師、医師、看護師、健康運動指導士、管理栄養士、フードコーディネーター、教育者など、人々の健康を指導してきたプロフェッショナルなプロジェクトです。未来の子供たちのためにも女性たちが健 康を考え、促進することが大切ということで発足されたチーム。ボランティア姿勢での企業とのコラボレーションなどで社会に健康と食育の大切さをアピールするコンセプトで、様々な企画を発信しています。セミナーやワークショップなどの会費や講師料は、現在復興協力として福島に桜の木を植樹し花を咲かす基金として活用しています。

保健学博士 山本 初子

日本女子大学大学院家政学研究科食物・栄養専攻修士課程修了。2000年博士・保健学取得。学習院女子短期大学をはじめとして多くの大学・短期大学・専門学校の非常勤講師を経て実践女子短期大学、桐生大学教授を歴任。管理栄養士。花の集い・健康コンシェルジュの会会員、IFF公認プラクテイショナー。

保健学博士 山本 初子
健康運動指導士 湊 真里

1957年 静岡県生まれ、1979年 東京女子体育大学卒業、1988年 健康運動指導士資格修得、2000年 フェルデンクライスメソッド国際ライセンス取得
大学卒業後より有酸素運動時の質の良い動きについて研究。身体調整体操として集大成させ、本体操を創始。現在、指導者の養成に力を入れている。また、保健センターなどで健康教育の講師多数。

健康運動指導士 湊 真里

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